
軽合金専用セルフタッピンねじ
アルミダイキャストなどに代表される比較的軟らかい金属にねじ締結を行う場合は、成形後にドリル加工、タップ加工、タップ切粉除去などの工程を施すなどのコストが掛かりました。また、コスト削減計画として成形穴に直接セルフタッピンねじを採用した場合は焼付きや、凝着現象が発生しやすく、ねじ締結問題が発生していました。
さらに、軟質金属機に、セルフタッピンねじで締結した場合、鋼製のねじと熱膨張係数が違うためにゆるみ等の心配もありました。

これらを解決する新世代の「軽合金専用セルフタッピンねじ」が誕生しました

軟質金属に対し、33°のねじ山角は、均等な60°山角に対し高い戻り止め効果を発揮します。さらに、60°山角に対し、低いねじ込みトルクが実現出来ます。ねじ山の先端部は、テーパー形状になっており、ねじ込み時に発生する焼付き、凝着防止に効果を発揮いたします。
ALtracs® Plusで塑性変形を行っためねじは、通常のタップをしてねじ込みをした場合よりも高いフランクの変形が行われ、振動や温度環境変化によるゆるみ等に効果を発揮いたします。
※繰り返し使用ができます。

コスト削減効果
従来締結方式に対し40%以上のコスト削減を実現します。
ねじそのもののコストは僅かに高くなりますがタップ加工方式に対して締結の総体コストは大幅に削減可能です。

従来締結方式
ALtracs® Plus締結


ALtracs® Plusの締結性能
締付け後の温度変化に対する締付け力の変化
ALtracs® Plusは一般のセルフタッピンねじ、小ねじと比較し、高い締結力を保持しています。
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相手材ADC | 下穴径φ5.6mm | 下穴径φ7.6mm |
締付トルク | 12.5Nm | 37Nm |
ねじサイズ | 6mm | 8mm |
ALtracs® Plus採用事例
オイルポンプ

オイルポンプハウジング

カムシャフトコントロール

ALtracs® Plus製品仕様
- ねじサイズ: M1.6, M1.8, M2, M2.2, M2.5, M3, M3.5, M4, M5, M6, M8, M10
- 長さ: 最大100mm
- 頭部: 六角、なべ、座付なべ、皿、丸皿等にTORX, TORXPLUS, 十字穴など
POINT
ALtracs® PlusはドイツEJOT社のライセンスです。